アースバック建築ワークショップに参加してきたよ
以前、「持続可能な家づくり」についてブログで書いたのだけど⬇
持続可能な家って何だ?1000年続く家作りってハウスメーカーじゃないよ - 古民家ゲストハウスを作る。We are going to open a Gesthouse in Japan!
その後、ここに書いてあるアースバック建築という、その土地にある土を使って土嚢袋を詰んで家を建てるワークショップに11月13日〜1週間ほど参加して来た。
それから、だいぶ日数が経ってしまったのだけど、あらためて、ここで体感して良かったことを振り返ってみた。
その1 ゲル、トレーラーハウスに住める快感
ワークショップ参加中の寝泊まりスペースは、男の人はゲル、女の人はトレーラーハウスだった。
一般的にはゲルはモンゴルにしかないもの、トレーラーハウスは旅人が乗るもので、まさか日本でゲルとかトレーラーハウスに寝泊まり出来るなんて思ってもいなかったけど、ここではがっつり寝泊まり出来るスペースとして使えるようになっていた。
山奥深いところで夜はだいぶ冷えたけど、ゲルの中にはアラジンストーブがあって温かく、トレーラーハウスも全然寒くなく、熟睡することができた。
これまで「家=建築物」という考え方に縛られていたのだけど、ここに来てその考え方が崩壊し、日本にいてもゲルを建てれば住めるし、トレーラーハウスにだって住めることを実感した。
一生独り身になる可能性を鑑みて、マンションを購入する人もいるみたいだけど、そういう人達は、いっその事、撤去&移動可能なゲルとかトレーラーハウスを購入して住んでみてもいいのでは???
トレーラーハウスだったら、いつでも家を移動することが可能だ。
春先はサクラがキレイなここに住もう。
夏場は海の近くのここに住もう。
秋は紅葉がキレイなここに住もう。
なんてことも可能かもしれない。
一方、ゲルに住む場合。
都心でゲルを建てられる場所は限られてくるかもしれないけど、屋上が広い物件みたいなのも最近けっこう出てきてるみたいだし、そしたらゲルを屋上に建てられるかも。
「みんなで満月と星空を見てゲルで寝よう」なんてイベントたてたり、「都心でゲルに泊まれます」なんて告知してAirbnbやったら変わったお客さんも結構来てくれるんじゃないかなぁ!
その2 自分で家を作れるという快感
アースバック建築に参加した生徒は、私も含めて全員が建築の素人。
年齢層もバラバラで20代〜40代くらいで、誰も自分で家を建てるなんてことをしたことがない素人ばかり。
だけど、皆んなで力を合わせれば1ヶ月くらいで土嚢袋を詰んで、家の枠組みを作れることを体感できた。
何より楽しかったのが、家が徐々に出来ていくのを目で見て実感していける達成感。
今日はここまで出来た。。。今日はここまで出来た。。。
そのちょっとずつの積み重ねで、どんどん大きくなっていくアースバック建築を見ているのも、作り上げていくのも本当に楽しかった。
これが自分の家だったら尚更楽しいに違いない。
4000万円かけてマンションや一戸建てを買う選択肢も勿論あるだろう。
だけど、100万円の予算で自分の家を自分の手で作りあげるという選択肢もある。
人類の歴史を紐解いてみれば、そもそも私たちは自分の家を自分の手で作り上げてきた歴史の方が長いはずだ。
「家=買うもの」ではなく「家=自分で作るもの」の歴史の方が長かったはずで、世界を見渡せば、セルフビルドで家を建てている人は沢山いる。
「家を買う」ライフスタイルだけがスタンダードではないだろう。
その3 自給自足能力を磨くと俄然生きやすくなる
アースバック建築について教えてもらった方から勧められて読んだ「月3万円ビジネス」。
この本を読んで、私は自分が今まで感じていた違和感を全部、著者の藤村さんが解説してくれている気がして、とても感銘を受けた。
今の世の中のスタンダードは、
食は買うもの、住まいは買うもの、仕事は雇われるもの。
もし、この構造が、
食は自分で作るもの、住まいは自分で作るもの、仕事は自分で作るもの、
になったらどうなるだろうか???
とりあえず、食と住が自給自足できるようになれば、あまり働く必要はなくなるだろう。
だからやりたくない仕事をする必要がなくなり「自分のやりたいこと=仕事」にして稼ぐ人が増える。
そしたらなんて楽しい世の中になることだろう。
自給自足能力が上がれば上がるほど、だから、世の中は楽しくなるし、沢山の人が生きやすくなるんじゃないかなと思う。
その4 素人でも飛び込んでみればいいじゃない
最近、素敵だなぁと思う大人の人たちが口を揃えて言うのが「人生はノリと勢い」。
やったことないし、、、不器用だし、、、なんか怖いし、、、
初めてやること、初めての場所へ行くには勇気が必要だけど、何も知らない状態から「ノリと勢い」だけで自分の人生を切り開いていった人たちが、そのままその分野を極めていった話を沢山聞くことが多くて、人生ってドラマチックでなんて素敵なものなんだろうかと思わされた。。。
「いいなぁ!!!」と思ったものに飛びついてみて、失敗してもいいじゃないか。
「やらない後悔より、やる後悔」という言葉を教えてくれた人もいて、私もいっぱい転ぶかもしれないけど、というか、いっぱい転んできたけど「やらない後悔」をしない人生を送りたい。
アースバック建築ワークショップで知り合った人達は、講師のヒロさんをはじめとして、本当に魅力的な人たちばかりだった。
ワークショップの生徒は皆んなもちろん建築の素人だったけど、そういう新しい環境に飛び込もうとする気概を持っている人たちは、年齢を問わず、本当に魅力的な人が多い。
ここでの出会いも本当に素敵なものばかりで、これからも大切にしていきたい友人がとても増えた。
アースバック建築に興味ある方、また次期のワークショップの参加者募集しているみたいなので、良かったら是非⬇
私も、いつか絶対、自分の住居用のアースバック建築作りたい!!!