11/22 非電化工房に行ってきたよ 前半

アースバック建築ワークショップに参加した翌日、、、

筋肉痛の身体にむち打って憧れの非電化工房に行ってきました。

非電化工房は、電気を使わない電化製品を発明されている藤村靖之さんが主催されている工房です。
以下、藤村さんの著書「愉しい非電化」より、引用⬇

「非電化製品(私の造語)」を発明してみたくなったのは、5年ほど前のことです。
自然共生型の国々を訪れる機会が多かったのですが、工業国の電化製品に憧れ、その方向を目指している人が多いことを知って、「いいのかな?」と思っている内に、「電気を使わなくても快適・便利は実現できる」という選択肢をプレゼントしたくなりました・・・(中略)・・・
電化製品を否定するのではなくて(私も電化製品の愛用者です)、「電気でなくても、ホドホドならできる」という発明例をお見せするだけです。
愉しい選択肢に小さく加えていただければ、発明家として大きな仕合せです」

ここの話を聞いてずっと非電化工房に行きたいなと思ってたのですが、11月22日についに行くことが出来ました。

以下、藤村さんから聞いたお話で感銘を受けたことについてまとめてみました。

書ききれないので、前半、後半と2回に分けて書きます。

その1 素人がタダみたいに安く家を作る

非電化工房の中には、前に私がブログで書いた持続可能な家がいっぱいあった。

ストローベイルハウス、ツリーハウス、アースバック建築の家などなど、、、
どんな家なのかは、これを読んでね⬇

持続可能な家って何だ?1000年続く家作りってハウスメーカーじゃないよ - 古民家ゲストハウスを作る。We are going to open a Gesthouse in Japan!

非電化工房の中にあったこうした家たちは、藤村さんのお弟子さんが作った家なのだけど、どれもこれも作った人は建築のド素人。

藤村さんがお弟子さんをとる時の基準は「素人」であることだそうだ。

これまでに、こういうものを作るような経験をしてこなかった、何も分からない人にやってもらうという。

そして、素人がタダ同然で安く家を建てられることを、ここでモデルケースとして見せている。

藤村さんは、こうして実物の家を前にお話をしてくれて、やってみたいと思い立った素人の人達がまた自分の手でセルフビルドで家を建てる輪が広がっていってほしいと語っていた。

その2 オフグリッドでいこう

ちまたでは「スマートグリッド」という言葉がよく目につくようになった。

「グリッド」とは電力会社の送電網のことだ。

だから「スマートグリッド」という言葉が目につく場所は、電力の送電網をスマート化させている「オール電化」とか「エコカー」界隈。

一方、非電化工房では「オフグリッド」というエネルギーを自給自足するライフスタイルの実践を試みている。

だから、冬場は薪を調達して薪ストーブで暖をとっていたり、電気を使わない冷蔵庫を使ったりしている。

3.11以降、日常的に使う電力に対して複雑な感情を抱く人は増えたんじゃないだろうか?

何せ福島第一原発で作られていた電力は、福島県内で使われるためではなく、「関東圏内」で利用されるために作られていたものだった。。。

私のような東京に住む人間が使っている電力は、事故の起きた福島第一原発から供給されていたのだ。。。

その後、計画停電だとか、電力の自主規制が行われたりしたけど、またいつ何時、同じような事態が起こるかも分からない。

その時に備えるためだけでなく、電気に頼らないオフグリッドのライフスタイルへの関心は、3.11を契機に高まってきているように思う。

非電化工房に行き、オイルランプとか灯油ストーブとかコンセントのない非電化製品をたくさん見て、私は「オフグリッド」のライフスタイルへの憧れをとても強めた。

 

その3 自分たちで生活をクリエイトする豊かさ

セフルビルドの家にしてもオフグリッドのライフスタイルにしても、共通しているのは「自分で生活をクリエイトする豊かさ」だ。

高い収入を得ること、エラい肩書きを持つこと、お城みたいな家に住むこと、、、

人それぞれ「豊かさ」を感じる基準は違うと思う。

けど「自分で生活をクリエイトする」という豊かさもあることを藤村さんは教えてくれた。

私も、そういう豊かさに満ちた人生を送りたいなと思う。

 

その4 都会の人こそ支出を減らすライフスタイルを!!!

「自分で生活をクリエイト」していくと、電気も使わないわ、家を建てるお金もかからないわ、、、で支出が減っていく。

この生活は、田舎の方が実践しやすいようだ。

田舎だと、畑もあるから食べ物の自給自足も可能になって、さらに支出がゼロに近づいていく。

だけど、藤村さんは「都会の人も支出を減らすライフスタイル」を実践していくような潮流がもっと出てきてほしいと熱く語っていた。

今の世の中を生きづらくしているものは何だろうか?

それは「お金がないと豊かでない」みたいな常識に縛られていることも1つの要因のように思う。

田舎に行く度に、私は田舎の人達から「お金を使わずに生活を楽しむ知恵」を伝授してもらっている。

山で登山をしてキノコや山菜狩りをしたり、海や川で釣りをしたり泳いだり、、、

田舎は、お金をかけずに遊ぶ方法がたくさんある。

「お金をかけずに遊ぶ方法」をたくさん知っておくと、俄然、人生は楽しい場になっていく気がする。

 

私は都会にしか住んだことがないけど「シェアハウス」とか「野宿」とかを知って、ちょっとずつお金をかけずに楽しく暮らす方法を学んでいる最中だ。

都心にいながら、支出を限りなくゼロにして楽しく暮らせるような空間を、いつか私も作り出してみたい。

 

非電化工房に興味のある方、以下のサイト見てみてください⬇

定期的に、見学会のイベントが開催されてます。

www.hidenka.net